ケータイ小説 野いちご

私の兄は、アイドルです。

★stage.3

 



――それから、私にとって怒涛の日々が待っていた。




「喉渇いたんだけど」


「はいっ!」



パタパタパタ




「肩凝ったな~」


「はいっ!」



パタパタパタ




「プリン食いたい。
今すぐ買ってきて?プッチンプリン。」


「はいっ!」



パタパタパタ……




…………って


いい加減にしてよ?
お兄ちゃん……




働き出してからちょうど半月程経ち、
お兄ちゃんに容赦なくコキ使われる日々にそろそろ嫌気が差してきた。





そんなある日――




「はぁぁ……」



私は、いつもの如く
BIG4の楽屋で掃除をしていた。


はぁ、お兄ちゃんはウザイけど……お金貰ってるんだもん。

ちゃんと働かなきゃね?



そんな事を考えながら
机を拭き拭きしていると……




「でっけー溜め息。
大丈夫かよっ、音遠!
ほい、ジュース!」


「春さん……」



ドアが開いてたのか、
いつの間にか楽屋に入ってきた春さんが
カップに入ったジュースを渡してくれた。



春さん……

見た目は金髪だけど、本当に優しい。

(って偏見入ってる?汗)



 

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