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そして、夜。


リビングの時計の針は、
もう夜中の2時を指していて。





ガチャン




「ただいまー……」




夜中だからか、控え目にそう言いながらリビングに入ってきたお兄ちゃんに、
私は微笑んで挨拶した。




「おかえり。今日もお疲れ様でした」



「っんだよ音遠、こんな時間まで起きてたのか」




そんな私を見て、
少し驚いた様子のお兄ちゃん。


まぁ……

確かに、いつもの私ならもう完璧に寝てる時間だけどね?




「うん、少しお兄ちゃんと話したくて……」



スタスタとキッチンまで歩いていき、
冷蔵庫からコーラゼロを取り出したお兄ちゃんは。




「何、まさかお前……
俺とイチャイチャしてぇの?」



「はぁっ!?
バカ兄っ!変態っ」



……コーラゼロを一口飲んだと思ったら、

そんな変態発言をしてきたんだ……。



昨日とは打って変わって、
いつも通りのバカ兄(しかも変態)っぷりだよ……



変態発言を聞いて
慌てふためく私を見て、

ニヤリと笑ったお兄ちゃんは。