「キリさんお元気ですか?」


「おや?その声は、
マリーだね。
何だか元気ないね。」


「うん・・・。」


俺はキリのポケットに入って、
マリーの言葉を聞いていた。


「バンというカエルがね、
いなくなったんだ。」


「どんなカエルだね。」


「うん・・。
何だか心を閉ざしたカエルで、
私と同じなんです・・。」


「そうなんだ・・。」


マリーは泣いていた。
他のみんながいない事に、
不思議と感じた。