―――


「――俺が助けたるやん。」

耳元で囁かれる。


「…る……ぃ…?」



琉唯はあたしの額にキスしてから、そのまま唇に――。

「ぅわぁーっ!!


待って!待っ……て?」





あれ。…夢?




「エマ!?大声なんか出して、どうしたの!大丈夫っ!?」


あたしの部屋のドアが勢いよく開くと、お母さんが顔を出した。



「…えっ、あ…あはっ」





………ありえないっ!!