あれだけ 昨日遅れない、って言ったのに あたしは案の定 寝坊…

「ヤッバ〜ッ!!」

大きな声で叫び、あたしはリビングへ猛ダッシュ. パンの焼けるイイにおいー….
って。 あたしはリビングに降りて一番初めに目のあった お母さんに

「ちょっとッ!! なんで起こしてくれんかったん!?」
「…….だって莉菜起こしてくれ、って言わなかったじゃない.」

それもそーかもだけどッ.
起こしてくれたっていいじゃん.

今日、入学式なのに……
あぁー…
ダルいな.

休もっかな…
なんて考えてたらいいタイミングで沙希からのモーニングコール.

【莉菜ーちゃんと起きた?早く来てょ∀/】

沙希………….
残念ながらもぅ無理だし.
あと5分で行ける訳ないがッ!!!!


それでも 沙希の為に学校へ向かうあたしは むっちゃ素敵.

ってかーッ!
ここどこ???

あたし道間違えた!?
もしかして 迷子?

誰かーッ.
あ、 沙希に….って無理じゃーん!
今普通に式だぁぁ〜
あいつ絶対マナーモードにしてないし…

どうしよぅ………
誰かッ.

あたしは近くに腰を下ろしてうずくまった.


ガサガサ―……

「!?」

誰!?
「…その制服 ウチのだな?」

あたしに声を掛けたのは確かにあたしが 今日から通う学校の制服….
男かよ…….
こうゆう時は女の子の方が話しやすいのに…
あたしは心の中で はぁ…、 とため息をついた.