部屋に着いて、リカちゃんがガサガサ袋の中身を出している。


「リカちゃん?」


あたしは壁側の自分のベットに腰を下ろしている。


「まおちゃん」


テーブルに向かっていて、あたしには背を向けているリカちゃんが振り向いた。

なんでそんなに嬉しそうなのか…… あたしには、さっぱり。


「お菓子、食べる?」


……… お菓子!


夕食までまだ時間がある。

少し位、食べたって大丈夫だよね?


「食べる!」


リカちゃんがさっき買ってきたのって、お菓子だったんだ。

もしかしてあたしの為にお菓子を買ったとか?


ちょこちょこっと近付いて、テーブルに広げられているお菓子に驚いてしまった。



「こんなに買ったの?」


「うーん、何が好きか分からなかったから、色々買ってみた」


あたしはここに並べられているお菓子は全部好き!