気持ち的に楽になった私は神谷さんにコーヒーを頼み、日向さんへ持って行った


「お待たせ致しました」


カチャ…


カウンターに戻ろうと振り向きかけた時、日向さんから声をかけられ胸が騒ぐ


「姫…バイト終わって時間あるかな?」


「ハ、ハイ…」


「じゃ、後で…」


そう言うと日向さんはノートに花の絵を書き始めた


私、誘われた?


夢じゃない?


お客様も減り始め、カウンター内で神谷さんに話す


「心配して損したね」


「はい…でも、良かったです〜私の勘違いで!」


「あの時の姫野さん、本当にこの世の終わりみたいな感じだったよ」