私達はラッテストーンのあった場所まで戻ると座り込んだ。

「とりあえず気持ち切り替えて、再出発だ。」

「うん。あたし、甘かったのかな。どこかで、協力はあるって期待してた。」

「もぉ、頼りは無いと思おう。」

「うん。」

あたし達は、◆マークのある場所に向かうことにし、再び歩きだした。

いつの間にか、空は灰色に変わり、一気にスコールが降り始めた。
蒸し暑いままなので、まるでシャワーを浴びて蒸し風呂の様だ。

「嫌んなっちゃう。」

「夢、あそこが、◆マーク地点だ。」

政樹が指差しした先には、鬱蒼と生い茂る木々があるだけで、箱もなく特に何も無かった。