7月


たまたま横浜駅をプラプラしていたら、蜂矢のサキトに会った。


なんでも、うちとの抗争以来、吉良が少しづつ変わってきているらしい。


自分の仲間を【代わりのきく兵隊】としか思ってなかった吉良が、今じゃみんなを名前で呼ぶ様になったとか。


そして、あの負けで吉良の元を離れる奴も居たが、吉良はそれを止めなかったそうだ。


ケンカは数じゃない事、上に立つには力だけじゃない事、それを相良さんとの戦いで気付かされたんだろう。


最後にサキトは


「お前等も、くやしかったらいつでも相手してやるからよ!!笑"」


と笑って歩いて行った。


あの人も何か嬉しそうだった。


ピリリリリ…


『修斗、ピッチ鳴ってんぞ。』


『…Kさんだ。

もしもし!!

どうしたんすか!?』


その電話は、Kさんや相良さん達と相良さんの別荘に遊びに行かないかとゆう誘いだった。


もちろん面白そうだったので、オッケーした。


『っつうか別荘って、相良さん家って何してんだ!?』


『相良さんの親って、親父は確か【紳士服のサガラ】の社長だよ。』


ロンは幹部の東城力から色々聞いてるので、総合高校についてはかなり詳しかった。