あの日以来、俺等三人はすっかり広末涼子のファンになっていた。


横浜駅の本屋で、ヤンジャンのグラビアを三人で立ち読みしていた。


やっぱ可愛いなぁなんて言いながら、飽きずに20〜30分は見ていた。


するとテツが


『おい!!あれ!!』


ザッザッザッザッ


【大和魂】


『蜂矢じゃんかよ!?』


そこには数えきれない程の蜂矢の連中が歩いていた。


『ロン…

先頭歩いてるやつってまさか…汗"』


テツとロンの顔がひきつった。


先頭を歩いている男の学ランには、大きな【大和魂】の文字が金字で刺繍してある。


背も高く、金髪の髪をツンツンに立たせていた。


『先頭の奴、背はあるけどガタイはあんま良くねぇな。』


『修斗…

アイツはヤベェよ…汗"』


先頭に立って歩いていた男が振り返った。


目つきがかなり悪い。


『なんだアイツ、人でも殺しそうな目つきだな。』


『アイツが蜂矢のボス…

【吉良将一】だよ!!汗"』


『アイツ…

かなりイカレてっから、ホントに人殺してるかもしんねぇよ。汗"』