【第二章】




「奈津子!早く仕度しなさぁ~い!!」


「今してますからぁ~!!」


超特急で学校に行く準備&身支度を済ませる。


そんな事も気にせず母親は話しかけてくる。


「ねぇ、最近、信也どう?」


「あ?知らない。学校で見かけないもん」


あたしはパンを口の中に含み、家を出た。


遅刻だ遅刻。


こりゃヤバいぞ。



しかも今日は朝会がある日。



朝会は校長の出張という事で


「たまには生徒会長の有難い話も聞きたいなぁ」


とネタ切れしたらしい教頭の提案によって


あたしは朝会のステージで有難~い話をする事になった。



スピーチする内容はあずさのノロケ話か


昨日見たドキュメンタリー番組の感想かで迷った。