目の前にいるのは、ずっと好きだった男の子。


今いるのは最近引っ越した一人暮らしの彼の部屋。


「…あの…痛いんですけど…」


だってだって、


この体勢、何?


彼に組み伏せられた両腕と、見える白い天井と、

私の上に覆いかぶさる…
大好きな彼の、



思い詰めたような顔。



彼の唇が動いて、はっきりと聞こえた台詞。






‘今すぐ、抱きたい’