「初めまして、隣に越してきた福原鈴美(フクハラスズミ)って言います
こっちは息子の忠義(タダヨシ)です
…ほら、ちゃんと挨拶して」

「……よろしく……」

5才のとき、隣に引っ越してきたアナタはそう言って軽くお辞儀をした後、すぐに鈴美さんの後ろに隠れたよね

ちょっぴり人見知りで、いつも私の後ろをちょこまかくっついていたアナタ…

ときには私を助けてくれた

そんなアナタがすっごく可愛くって…かっこよかって…

いつからか…私はアナタを好きになっていた――……