久美子が研修医である
司馬と出会って
数日が過ぎた日曜の午後。


久美子は昼食を済ませると自宅からそれほど離れていない、とある大きなマンションへやって来た。


ここはオートロック式なので
住人のOKがないと
入る事が出来ない。

久美子は部屋ナンバーを押して、インターホンを鳴らし、相手が出るのを待つ。

すると、ちょっとしてから
目の前にあるモニター近くのスピーカーから声が聞こえてきた。


『はい?』



眠そうな声をした雅也であった。



「ハロー、マシャ!久美ちゃんだよぉ〜ん」



元気良過ぎる久美子に
雅也は呆れながら言う。



『お前かよ…』