どうしようもない自分を責めてみても、もう手遅れだった。






空気清浄機とともに過ごす私の一日に、今日も睡眠を求めて相良くんはやってきた。


余程眠かったのか、無言のまま私を見ることもせず、すぐに病人用のベッドの上で微かに寝息を立て始めて、早三十分。


気持ち良さそうに眠る相良くんをじっと見つめ続けて、三十分経ったということでもある。



少しくらいなら、とサラサラの明るい茶色の髪や薄く開いた唇に手を伸ばしそうになって、慌てて窓の外に視線を逃がす。

この三十分、ずっとそんなことを繰り返していた。


「――…」

今も視線は窓の外。

彼のクラスではないどこかのクラスが体育の授業を受けている。