「みんな集まって、今から、道筋を説明するから」
ディアスは、地図を地面に広げた
「まず初めに、<漆黒の森>を通って、<悲しみの湖>を渡った先にある、砂漠の塔に<砂の旅団>が、復活の儀式を行うみたい」
地図をたたみ、鞄に直し、立ち上がり
「まず、<漆黒の森>へと向かいましょう」
<漆黒の森>
「さて、入りますか」
白雪姫が森に入ろうとしたとき
「待って、白雪」
「えっ」
白雪姫は、足を宙に浮かし、止まった
「なんだよ?ディアス」
「氷菜」
「はい」
氷菜は
右手を前に出し、氷の短剣を作り出し森へと投げた
森の中に入ると短剣は蒸発した
「白雪、こういう事よ」
「そういう事ね」
「どういう事ですか?総隊長?」
「この森には、契約者の能力を使えないようにする結界が張られているのよ、だから、氷菜の作った短剣も消えたのよ」
「では、どうしますか?」
「大丈夫よ、契約者はだめだけど、能力者は大丈夫よ、それに私達は、元能力者だからね」
「そうだな」
「でも、能力だけで、くぐり抜けれるでしょうか?」
「それは、どういうことだ?氷菜」
「相手は、私達みたいのが追ってくることを見越して、結界を張ったのでしょ?なら、能力者対策もされてるわけでしょ?」
「そうだな?なら、どうするんだ?」
「それなら、私に考えがあります」
「考えってなんですか?ディアス」
「影姫、例の物を」
「はい」
ディアスの影の中から出てきた
影姫の手の中には八つの黒い玉を持っていた
「一人一つづつ取ってください」
白雪姫達は影姫から黒い玉を受け取る
「ディアス、この黒い玉なんなんですか?」
「私の所の発明家さんに作ってもらった<身体能力向上玉>よ」
「<身体能力向上玉>?なんだそれ?」
「簡単にいうと、今、自分の身体能力が倍になるのよ」