夜中の路地裏を一人の少女が逃げていた
少女の後を数人の男が手には銃を持ち､追いかけてきた
一人の男が
｢待て｣
と叫ぶが
少女はその言葉を無視し逃げるが
少女は立ち止まらなければいけなかった
なぜなら
大きな塀に立ちはだかられていたからだ
少女が振り向くと
男達がニヤリと笑い
｢もう､逃げれねーぞ｣
少女は怯えた目をしながら
男達を見て､うつむいてしまった
男達は逃げるのを諦めたと思ったが
少女はうつむいた瞬間に口角をあげてニヤリと笑って言った
｢総隊長､これでいいですか？｣
男達は少女が訳の分からない事を言うので
とうとう
頭がおかしくなったのかと思った
だが
その少女の問いに答えるように女性の声が聞こえた
｢ありがとう、アリス、あなたは､下がってなさい｣
男達は驚き､声の主を探したが見つからない
｢どこを見ているの？｣
塀の上から
白いマントをまとった女が飛び降りてきた
男達は後ずさりをし
一人の男が
｢だれだ｣
という問いに
白いマントをまとった女は答えた
｢わたしは、ギルド<聖女騎士隊>総隊長､クレン・ディアス｣