私立御子柴学園は、名家の子どもやお金持ちばかりが通う学校である 今までの月子なら、足を踏み入れることさえできなかった場所 「分からないことがあったら、何でも聞いてね?私、柴田 真子」 「柴田、さん・・・。日野・・・、園村 月子です」 自己紹介が終わって、席に着けば、優しい笑顔を見せてくれた隣の席の女の子 「おめでとうございます。次期家元と結婚なさったのよね?」 「あ、はい・・・。・・・・・・ありがとうございます」