みやびとのうまくいかなかった再会の日以降、若い私は腑抜けのような日々を送っていた。かろうじて学校には行っていたが、生きる屍のように無気力だった。
「なあ。どうしたんだよ。」俊ちゃんが聞いてきた「何か、溜まってることは、思いっきり言っちゃったほうが気が楽になるぜ。」「何でもねえよ。」「そうか。ならいいけどよ。あんまり元気ないから気になつてな。」「ところで、お前今度の土曜の夜ひま?Hの家で飲み会やるんだけど、お前来ねぇ?」「行くよ。絶対行く。」気分転換にはもってこいの誘いだった。