ぼーっと、頭に入らない先生の話を聞ききながら、外を見つめる。 午後の授業はどうも苦手。 他の生徒達もだらけてるし。 お昼寝の時間というものがあれば、皆ちゃんと聞くと思うのに。 なんて馬鹿なことを考えながら、いつの間にか授業は終わっていた。 そんなことも気付かず、まだぼーっとするあたしの視界に、ある人が入った。 あたしの教室からは調度中庭が見え、そこからこの教室……いや、あたしを見上げる人物。