*side.紗絵*



んっ。


なんか・・・あったかいなぁ。


手には懐かしい感触。




「あれ・・?」




目を開くと見慣れない天井。


腕から繋がる管を感じて一瞬にして病院だと悟った。




「紗絵ッ!?」




横から聞こえた声。


振り向くとそこには・・・




「・・・・コウくん?」




なんで?


なんでコウくんがいるの?


どうして・・・。




「良かった・・。」




コウくんはそれだけ言って私を抱きしめた。


私を、


抱きしめた・・・?