BBSを眺めると、ハードボイルドに対して深い愛着を持つ方々の書き込みが目に入る。

その熱い書き込みからは『ハードボイルド』というジャンルを作ってほしい、という切なる願いが伝わってくる。

しかし、自分なんかは、『ミステリー』があるのだから別にいいじゃないかと思ったりする。

それともやはりミステリーというと「謎とき=犯人あて」という公式の文学で、ハードボイルドとは別物であるという解釈なのだろうか。

だとしたらハードボイルドもそれなりに読む自分としては「うーん」となってしまう状況だ。

それなりに、と書いたのは大藪春彦・北方謙三・船戸与一・生島治郎という国産ハードボイルドの大家の作品を読んでないから。

でも生島治郎の弟子にあたる大沢在昌の作品は、学生時代によく読んだ。

特に【新宿鮫】はインパクト強かった。

【新宿鮫】ではじめて警察小説というものを読んだのだが、現実の捜査はこのように行うのかと、何度もうなずいたものである。