『もうすぐ救急車が来るからっ!鏡花っ!しっかりしてぇ…っっ…』



お母さんはまだ泣いてる。



……大丈夫なのに。



あたし、平気なのに。



『恭吾っ…。鏡花が、鏡花が誰かにっ』



『母さん、落ち着いて!!』



扉が勢いよく開き、入ってきたのは、お兄ちゃん??



お兄ちゃんなの??



あたしのそばに??