「井上の友達!?」

面接官の人はいきなり大声を上げた。

あたしと奈々は恐る恐る頷く。

友達…というより通りすがり、だけど。

「井上にこんな若い友達がいたとは…」

面接官はあたしと奈々の書類に3班、と書いて

「まあ、知り合いなら井上のいる班がいいでしょ?」

更に書類に何やら書き足して

「正式な文書はまた送ります」



簡単に面接は終わってしまった。





拍子抜け。