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自分がいったい、いつ、どうやって産まれたのかわからない。

気がついたときには、もうすでにここにいた。

この暗い闇の中で、夥しい数の妖に囲まれて……。


妖たちは闇に属している。

天地左右どこを見回しても、黒一色の世界。

しかし、自分のこの白い風体はその中でひどく目立っていた。

白いだけで飽き足らず、この闇の中ではぼんやりと光を放ってさえいる。

周りに溶け込もうと、泥をかぶってみたりもした。

だけど、気づくと元の真っ白い体に戻ってしまっていた。

この体を見て、他の妖たちは蔑みの顔をし、侮蔑の言葉を投げかける。

「この異端者め!」

「ここはお前のいる場所ではない!」

「お前など、どこかに行ってしまえ!」

「いっそのこと、殺してやろうか?」