夢を、見ました。
 私が中庭の木の下で寝そべって本を読んで
 いると、そこに。
 白い《うさぎ》が現れたのです。
 うさぎのくせに、真っ白でお洒落なスーツ
 を着て、時計を手に持ちながら一言。






 「あぁ、時計が壊れている....。」






 喋ったのです。
 うさぎが。
 しかも二足歩行ではありませんか?
 私の事なんて気づいてないようで、ため息
 をつきながら歩いて行きました。






 ―ぎゅむっ、ぎゅむっ!!






 .......私を踏みつけて。