あたしは御機嫌麗しくてつい図書館の机に足を上げて喋る。



「そんでさぁ~、その男子敵対復讐団…略して"男敵団"が結成した理由が


あの常葉飛鳥の事件あったじゃん?それであたしの印象が良くて


"悪い男は地獄へ落とす、良い男は手を差し伸べる"って言うふうに女子に思われちゃって


それであたしの傍に付きたいって人が多くてねぇ~。



あずさもその一人。あっ、あずさって朝倉さんのことね!


あずさなんか"私を一番弟子にしてください!"とか言いだしてもぅ困っちゃって~。」



あたしはもう有頂天になって周りを気にせずぺちゃくちゃ蘭に語りつくした。



蘭は静かに笑う。



「学校、楽しそうで良かった。」


「まぁね!一気にあたしの同志が増えて団が結成されたんだもん!」



"そっか"と蘭は笑う。


その目は切なく想えた。