ピアノの練習を終えた時、窓から見える西の空は夕陽で真っ赤に染まっていた。


私は、楽譜を鞄にしまって、ピアノの蓋を閉めた。


ピアノの椅子から立ち上がり、窓の鍵をチェックしていく。


窓から見える校門。


そこに視線を落とす。


部活を終えた生徒たちが次々と帰って行くのが見えた。


私は全ての窓の鍵をチェックして、カーテンを閉めた。


鞄を持って、音楽室の外に出た。


"カチャ"


ドアに鍵をかける。


そして、私は音楽室を後にして職員室に戻った。