ケータイ小説 野いちご

天使たちの傷跡

交わる


 通っていた高校の最寄り駅のホームは吹きさらしになっている。

 そのせいで冬はとても寒い。

 私も咲也も電車通学だった。

 付き合い始めたのは真っ赤に染まった葉っぱもほとんど木から落ちた頃。

 雪が辺りを埋める頃には、私は咲也に夢中だった。


 真冬の駅のホームでベンチに座り、とっくに辺りは暗くなってるのに二人とも帰ろうとはしなかった。

< 80/ 129 >