ケータイ小説 野いちご

天使たちの傷跡

ミオ


 陽がすっかり沈むと、さっきまでのオレンジ色の空は濃紺にかわった。


 私の好みとは全く違う赤のソファに座り、缶ビールをあおっている。


 タバコを吸うために窓を開けた。

 エアコンで乾燥した部屋の空気と外からの湿った空気がゆっくりと混ざり合う。


 この部屋の主は、自分もヘビースモーカーのくせに帰ったときに部屋がタバコ臭いのを嫌がる。


 結局、部屋に帰りつくとそのまま寝てしまい、夕方近くに目が覚め、それからここに来た。


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