ケータイ小説 野いちご

天使たちの傷跡

男は眠る


 男は規則正しい寝息を立てている。


 私はその隣で男に背を向けて目を閉じる。


 眠ってはいない。


 ただ物になって横たわってるだけ。


 知らない男とセックスは出来ても眠ることはできない。


 無防備な姿になることは出来ても、本当に無防備になることはない。



 セックスのあと男は眠る。

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