ケータイ小説 野いちご

彼は甘くてほろ苦い

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お互い嫌なことを思い出して口数が減った。
先に口を開いたのは裕だ。

「実優。俺昔相当嫌なことあったんだよね。まあもう平気だけど。」
裕みたいな明るい人でも嫌なことあるんだ。
・・・当たり前か。人間だもんね。
「あたしもありましたよ。けどあたしももう平気です。」
思い出すと辛いけどもう平気なのは本当だ。
「そっか。あのさー、突然なんだけどメアド交換しねぇ?いや、変な意味ではなくて・・・」
なぜかわかんないけどこの人は信用できる。
そう思った。
「いいですよ。じゃあ赤外線で」
「はい。・・・よしっ。お互い入ったな」
「入りました」
「お前らマジで・・・!?」
たっちゃんがジロジロ見てきた。
「違うから。たっちゃんはいいっしょ。」
裕の言葉ってなぜか安心できる。
大人だし、お兄ちゃんみたいだからかな・・・?

実優は裕を更に意識し始めた。



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