ケータイ小説 野いちご

社長のご指名

第18章 -目覚め-

少しずつ、食事を取るようにした。





ほとんど残してしまうけど、食べ始めよりかは大分食べれるようになった。





食事の後には薬も飲み始めた。





「紗衣……。」


「章菜、紗衣は大丈夫よ。後少しで目覚めるんじゃないかしら。今、一生懸命出口に向かって来てるのよ。」





紗衣の意識はもう3週間も戻らない。





静かに眠る紗衣を見ていると本当に生きてるのかと怪しんでしまう。





今日は、午前中からお母さんが着替えを持って来てくれた。





「ねぇ、海堂さんだったかしら?いい人ね。お付き合いしてるの?」





突然の質問に驚いてしまった。





「海堂社長は今回一緒に仕事をしただけ。」


「そうなの?それにしては熱心にお見舞いに来てくれるのね。」


「うん……優しい人で、紗衣もなついてるの。」


「あらっ、そうなの。いい人なのね〜。章菜はどう思ってるの?」





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