『ちょっ、おろしてよ!!』


「だめ~、そんな真っ青な顔した女の子、一人で歩かせらんない」


「綾も先に行っちゃったことだし」


「俺らも早く休みたいしな」


『・・・・・・』





コイツらの言い分ももっともなので、しょうがなくお姫様だっこされてやった。




ってか、さっきから私妥協しまくりじゃね??!

たしかに世の中生きてくには必要だけど、一時間でこんなに妥協することなんて、ありえない!


妥協の過密化だよ、過密化!!



倉庫に入ると、40人ぐらいの(頭が)カラフル軍団が私たち(ってか千歳たち)を出迎えた。





「「「「お疲れ様っす!!」」」」




声を揃えて頭を下げる、カラフル軍団。





「おぅっ!!」

「お疲れ~♪」

「けが大丈夫??」

「ちゃんと休めよ~」






それに対応する幹部たち。


あ~、なんか連条組思い出すな~。

まじでホームシックになりそう(笑)




カラフルの集まる広い部屋を通り過ぎ、奥にあるドアを開けると、リビングみたいな部屋が広がっていた。



テーブルやソファにテレビ、本棚、それからなぜか冷蔵庫。



誰かここに住んでんのかってほど、生活感にあふれた部屋だった。



そして部屋の真ん中に置かれてるソファに、ど~んと腰をおろしてこっちを見据えるのは…





「遅ぇ」




何様俺様、総長様だった。


・・・っていうか、病人の私を放って行ったのはどこのどいつだよっ(怒)