あたしは昔から


夜空に浮かぶ一番星を見つけるのが得意だった。



だからかな。

空を見上げるのは
あたしの中で習慣みたいになった。





そうくん。


あなたはまさに
あたしの一番星なの。




だから――…



「そうくんっ!!」




どこに居ても
あなたは輝いていて欲しい。


どんな曇り空でも
必ずあたしが見つけてみせるから。




「海音!」


バイクを停めて走って来るそうくんが
あたしの視界を滲ませた。




「よかった…。」


途切れる息が
そうくんの優しさを表してた。





あたしの




あたしだけの一番星。


見つけた。