「………バシゴコウ?」


「そうさ。
マキーナと戦うための戦士は、サイバリオーだけじゃないんだぜ!
このバシゴコウも、対マキーナ用に作られた古代のロボットだ。

行くぜ、バシゴコウ!
ドロー!!」

バシゴコウは、左腕のスリットからカードを3枚引き抜いた。

そしてカードを扇のように広げ、絵柄を正面に向ける。


【菊と盃】!

【桜に幕】!

【芒(すすき)に月】!


あれは…花札だ!

「出ろ!
花見酒、月見酒!!」


チャキィィィン!!


カードが光に包まれて融合…
その光は2つに分かれてバシゴコウの両腕に向けて飛び、一つずつ赤い円形のシールドへと変化した。

「何だ、あれは…」

それを見た雷堂が不思議に思うのも無理は無い。

それはシールドというより盃、しかも結婚式などで三々九度をする大きな盃を伏せたような形だった…


「行くぜ、マキーナの大将!」

ハギが叫ぶと、バシゴコウは両腕の盃を高速回転させ、サイバリオーにトドメを刺す寸前のバェルゼブブに向けて投擲した!

盃はバシゴコウの腕と鎖で繋がれており、まるで巨大なヨーヨーだ!