ここは誰も知らない場所にある、マキーナ達の居城…


『魔将デュラハーンが倒されただと?』

『人間どもが、よもやマキーナを倒す力を持っておろうとはな…』

『いや、あれは人間の力では無い。
偵察に出た者の報告によれば、あのような巨大兵器を作り出す技術を人間は持っていないということだ』

『では…?』

『うむ。
恐らく我々マキーナを知っている者が、人間に与えた戦力と考えるべきだ』

『…奴の力、もう少し知る必要があるか。
魔将ベリゴールを呼べ!』


『魔将ベリゴール、お呼びにより参上。
兄…いや、デュラハーンの失態、見事晴らしてみせましょう』

赤い鎧のデュラハーンとは対称的な青い鎧の騎士。

首は2つあり、下半身は機械製の蜘蛛のような8本脚。

デュラハーンのランスに対し、ハルバード(長柄の斧)を武器に持つ…


それが魔将ベリゴールだ…


『では行け、ベリゴール!』

『御意!』