「サイバリオー?」


雷堂達はバリマシンを白衣の男に返すため、再びデパートの屋上に来ていた。

[城]の中は「散らかってるから」という理由で入れてもらえないので、屋外で会話。

そしてバリマシン3機をいっぺんに着陸させるスペースがデパート屋上にあるはずも無いため、周辺道路に路駐。

今頃、キップを切りに来た警官が目を丸くしているに違いない。


白衣の男は服部金蔵(はっとり きんぞう)教授と名乗った。

古代考古学の教授だそうだが、学会から異端児扱いされて自ら脱会。

以降は独自で研究を続け、オーパーツ(現代科学では解明できない技術で作られた物質、または物体)と古文書を発掘。

オーパーツを組み上げて[バリマシン]を作り上げた…というより、勝手に組み上がったそうだ。


「そうか、私が考えていたマシンの名前にピッタリじゃないか」

「え?
オッサン、古文書とかを参考にしてバリマシンって名付けたんじゃないのかよ?」

雷堂の質問に服部は、

「バリバリだから、だよ」

「「「は?」」」

3人は一斉に声をあげた。


そんな3人をヨソに服部は続ける。

「そして合体した姿の名前が[サイバリオー]!

[最もバリバリな王]…

つまり[最バリ王]というワケか!」


「いや、それは関係ないと思いますが…」

長船が一応、服部にツッコミを入れた。