見据えられる。

射殺される。

敵として見られている眼じゃない。

恐らくハルカも朝霧も八戸も、生まれて初めて経験する視線。

『餌』として見られている眼…!

「動揺しないで…慌てちゃだめよ…!」

自分が一番動揺していそうな表情で、ハルカが言った。

「ゆっくり、静かに後ろに下がるの。視線をそらしちゃ駄目よ…視線をそらした瞬間に、きっと襲い掛かってくるわ…!」