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『痛いじゃないか光二君?僕に銃を投げつけるなんて。君はもしかして死にたいのかな?』


「バカ言うな。死にたい訳なんかあるかよ」


俺は軽口を叩きながら画面の端をギリギリ視界に捉えられる位置まで進んだ。


ちょうど、並んだソファ達の最前列だった。そういう造りになっているんだろうな。


「大体さ。お前俺を殺したら、誰がこのゲームの進行をするんだよ?」


チェシャ猫の目か俺を捉える。


近くによると画面の大きさと相まってこの猫のでかさが本当に際立つ。


『別に、君以外に頼んだって構わないんだよ?』


「いいや、それはないな。クラスメートで優秀な奴はあらかた死んだはずだ。藍原にしろ山吹にしろ、吉井にしろ」


チェシャ猫は表情を変えず、けれどその視線からは殺気が感じとれる。