私たちはブルーホールの前に立つ。



もうそろそろで弘樹に会えるんだ。


そう思うと、ドキドキする。



「ずっと思ってたんだけど今日のウメコちゃん素敵ね♪」


「女の子ですから☆」


羨ましがるサユリさんに私はふふんと鼻を鳴らした。


隣では何が言いたげなアキラくん。


君が言いたいことは分かるよ。



下界で生きている弘樹には死んだ私たちの姿は見られないって。


だけど久しぶりに恋人に会えるのよ?



おめかしせずに会うなんて耐えられない。



何事も気休めです。



「じゃあ、行くわよ!


いざ、ウメコちゃんの里帰りへ!!」


サユリさんがボタンを押して私たちはブルーホールに吸い込まれていく。



ギュオオオオオオオオオオオオッッ




「いやぁーーーーー!!!せっかくセットした髪が乱れる~~~~!!!」