時計の針はまだお昼を過ぎたところで、思わずため息が漏れてしまう。





こんなに時間を気にしたのも、進みが遅いと思ったのも初めて。





「まんまー。」


「誠くん……。」





私の顔を小さな手でペチペチと叩く誠くんをギュッと抱き締める。




“4日なんてあっという間だ。電話する、メールもする。”





今朝、中国に4日も出張する事になり出て行った樹さん。





昨夜は、4日分と言っていっぱいキスして抱き締め合って寝たのにもう寂しくて堪らない。





誠くんがいるから大丈夫なんて思ったけど、やっぱり樹さんに会いたい。





声を聞きたいけど、仕事中で電話に出れないと思うから夜、樹さんからの電話を待つしかない。





「誠くん、パパお仕事なんだよ。」

「うー?」


「寂しいね。ママも早くパパに会いたいよ。」


「うだぁーっ。」


「パパからの電話待とうね。」