「うだー。あ゙ー。」


「誠くん元気ねー。」


「あー。うあー。」


「もう…可愛い〜!」





部屋にて、愛する妻と愛する息子が遊んでる様子。





産まれて8ヶ月になる誠はハイハイをする様になり追いかけるのが大変だ。





けど、微笑ましいものもある。





まりあが移動すればその後をアヒルの子みたいに付いて回る。





日中は仕事で家にいない為、2人がどうしてるかなんてわからないが、帰宅してイラッとする日が増えてきた。





今日だってそうだ。





まりあにベッタリな誠は疲れて帰ってきた俺に目もくれず、しがみ着く様にまりあに抱きついている。





「樹さん、誠くんね今日はいつもより元気だったの。」





誠を抱き上げ、駆け寄って来たまりあ。





背広を渡し、今度は俺が誠を抱き上げると顔を歪ませ体を動かす息子。





腕から体を乗り出すほど。





なんだ、この嫌がり様は!





「うわぁぁぁぁっ、あ゙ー、まぁー。」


「誠くんどうしたの?」





誠の泣き声で慌てて戻って来たまりあ。





こめかみがピクピクと痙攣する。