白いドアを2回ノックするけど、返事がない。





「ひなのちゃん、入るね。」





躊躇いがちに少しドアを開ける。




白を貴重とした広い部屋。





天蓋付きのベッドに人影が見える。





ゆっくり足を進めると、枕に顔を伏せているひなのちゃんを発見。




もっと近くに寄ると嗚咽が聞こえる。





レースを捲り、ベッドの端に腰をかけ頭を撫でるとひなのちゃんはモソモソと起き上がった。





「おっお姉、様…ごめ、ん、なさい…。」


「どうして謝るの?私、すごく嬉しいの。」





俯き、涙を拭っているから顔は見えないけど声は弱々しい。





「私の事大好きって、ひなのちゃんに言われてとても嬉しいの。それに、今までの樹さんに対する態度は私を心配してくれてたからでしょ?」





コクンと頷く可愛い可愛い妹。





「だっ、て…おっ姉様を、取らっ取、られ、るとっ思った、のっ。」





可愛くて、思わずひなのちゃんの体を抱き締める。





「ふふっ、ひなのちゃん可愛い。樹さんと結婚してもひなのちゃんはずっと私の可愛い妹なの。」