天宮のプライベートジェットで帰り、まりあの荷物やベビー用品はマンションに送ってもらう事にした。





タクシーに乗って、まりあの家に向かった。





インターホンを押すと家族総出で出迎えてくれたが、みんな似たような表情で固まっている。





「迷惑かけて、心配かけてごめんなさい。あと、ただいま。」


「おっ…………。」





そう言ったまりあに漸く妹が口を開いた。





「お姉様―――――!!!」





妹の絶叫を聞いて、みんな我に返ったみたいだ。





「まりあ、子供出来たのか?」


「あら〜何ヵ月なの?」


「まりあ、よかったわね。」


「高杉くんやるね〜。」


「まりあ、ママになるの?」


「高杉くん、父親だね。」


「お姉様が汚されたぁ―――。」





みんな思い思いに口に出すが……なんだ、汚されたって!





「とりあえず、お家に入りましょ?じっくり話を聞くのはそれからよ。」





社長夫人を筆頭にぞろぞろと家の中に入って行く。





俺もまりあの手を引き、足を進める。





そんなにショックだったのか、項垂れながら足を進める妹。