ケータイ小説 野いちご

溺愛ラバーズ

LOVE.2 -同棲初日-

自宅の玄関で固まってしまうなんてそう経験出来るものじゃない。





表情には出ないが内心、心臓が停止しそうなぐらい驚いた。





目の前にはレースをふんだんに使った真っ白な、それもハート形のエプロンを身に付けたまりあさんが立っている。





満面の笑みを浮かべ、何故か右手にはおたまを持って。





「おかえりなさい。」


「……ただいま。」


「あの……。」


「何?」


「こう言う時ってやっぱり言わないとダメ…ですか?」





頬を染め、上目遣いで躊躇いがちにわけのわからない事を言う。





何を言い出すんだ?





「あの……?」


「どうぞ、言ってみて下さい。」





わけがわからないのでとりあえず、聞いてみる事にしたんだが………





「ご飯にしますか?お風呂にしますか?それとも……私にしますか?」





ああ……こう言うセリフ一度は聞いた事あるよな。





けど、自分に聞かれるなんて思わなかった。





「ご、ごめんなさい!やっぱり変ですよね。」





俺が反応しないからなのかあたふたしながら謝ってくる。




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