がら‥


俺は、放心状態のまま心愛のいる病室へ行った。




心愛は口にマスクをつけていた。

心愛の周りには色々な機械がおいてあった。



あの話が現実だということが、イヤでも突きつけられる。




「いやだ‥いやだよ、心愛…おまえがいなくなったら俺、どうしたらいいんだよ?俺をおいてくなよ……」



心愛は、虚ろな目で俺を見つめた




「ゆ…ぅ……ごめ……覚え、てなくて……ごめん………」


話すのも、ままならない。
こんな状態の心愛を困らせて、心配かけて。


俺はいつも自分のことばかりだった。



謝らなきゃいけないのは、俺のほうだ。




「心愛……絶対、死なせないから。俺がおまえを、支えるからっ…」



そういうと、心愛はにこりと笑った。










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