それからも

ぼくは

まいにち

ミコトちゃんの

へやにいったけど

ときどき

ドアがしまってたから

そういうときは

はいらんと

じぶんとこに

もどった



ミコトちゃんも

それで

ええみたい

やったから

そのことは

なんも

きかんかった



ふたりで

おるときは

たいてい

おりがみするか

いっしょに

ほんをよんだ



いっぱい

いろいろ

よんだけど

『にんぎょひめ』

よんだとき

ミコトちゃん

ないてもうた



『にんぎょひめがかわいそう』

っていうて

しばらく

ないてた



ぼくは

どうしたらええか

ようわからんかったけど

ミコトちゃんの

せなか さすって

ずっと

そばに

おった



いっかい

ミコトちゃんの

ママに

おうた



すっごい

きれいな

おんなのひと

やった