私は、ケイシ。
なんだか分からぬ内に、スタートしてしまった
プロジェクト・Dの第一責任者だ。

なぜなんだか分からないのかというと、
このプロジェクトは完全に運任せだからだ。


「なあ、ケイシ。
 お前ほんとにあの昔話が現実になるって信じてんのか?」

友人で、部下のセナツがからかいか、
もしくは本気で尋ねてくる。
「・・・・・・・・・」

もはや、信じる・信じないの問題ではない。


「リーダー!
 時空宙観測レーダーが異常を捉えました!」

研究員のレイが叫ぶ。




「ほら、な・・・・・・・・・・」