ピピーー--------


目覚ましが朝を知らせるかのように、部屋の中に鳴り響いている。



重たい体を起こし、目覚ましを止める。そして、まださえていない目をこすりながら洗面台に向かう。




「やだぁ、ひどい顔。」




鏡に映っていたのは、泣き腫らして赤くなった目。ぐちゃぐちゃな顔だった。




「...どうしよう。」




私は急いで顔を洗いなんとかいつもの顔に戻した。まだ、目は赤いけど。




時計を見てみると7時半を過ぎている。8時には会社に着かなきゃいけないのに、このままだと間に合わない。


私はクローゼットに開け、適当に服を選んだ。







そういえば、一樹がいない。
リビングを見渡すと、ソファーに毛布が置いてある。
今は12月中旬。ストーブがいる時期だ。やっぱりここで寝たんだ。寒かったかなぁ。風邪引いてないかなぁ。


ケンカしたのにやっぱり心配。